11月末日をもってドラガリアロストのサービスが終わった。
私にとってサービス開始から最後までコンスタントに付き合った数少ないソシャゲとなった。
お話は終盤は巻き気味だったとはいえメインシナリオでやるべきことはだいたいやり切った感があるし、次がないソシャゲでその終幕はちょっと勇気がありますねとは思ったものの物語上の不満は少ない。
ムムちゃんを生みだした功績も余は忘れておらぬ……
ゲーム内容でいうと、この手の大縄跳び連帯責任アクションをスマホに求めるのは間違いだったなあと思った。こんなに気を使いながらスマホすりすりするのを週5でなんてやってられないよという。ここ否定するとドラガリのコンテンツの8割くらいが否定の対象になるのでつらいんだけど。
操作のし甲斐だとかやりがいを持ち込もうとするとそうなるのはわかるし、私もゲームやる前はそういう骨太な操作を望んでいたはずだったのだが、日課や週課に追われるソシャゲで骨太な操作というのは単にプレイする意欲を遠ざけるだけだなと思った。1度クリアしたクエストは原則スキップチケット可能でよかったのだと思う。ただそれだとマルチが速攻過疎ってしまうのでマルチプレイを主眼に置いていたこのゲームで安易に取れる施策ではなかったのも理解している。つまり初めから詰んでいたのだ……
サービス初期はさらに仕様がカラくて、スキップチケットも後期ほど配っておらず素材ドロップ量もしぶっしぶ、ガチャもキャラ・竜と護符が別々でこれまた地獄と、思い返してみるとDAOKOの楽曲以外に良い思い出が無いな。初期はムムちゃんもいないわけだし。
武器システム改修前は特攻武器がやたら細かく刻まれててあの敵にはこの武器、この武器を作るために狩るのはあの敵……というラインが大変わかりづらいのもよくなかった。
わかりづらいつながりでいうとこのゲームのUIは全体的に不出来であったと思う。特に護符！
効果のバリエーションに対してソートや絞り込みの機能が追いついておらず有効牌の検索が困難、ネットやTwitterから編成画面を参考に護符を組もうとしても護符の画像から目的の護符を探し出すのが困難、しかも護符イラストは凸るとまるっと変わる……とやりたい放題で、攻略情報を共有するにあたっての強烈な足かせになっていたのは間違いない。
中級者向けコンテンツから上級者向けコンテンツの入り口である真竜試練に難度的な断絶があって、ここを最後まで放置したのもよくなかった。高難度コンテンツとそれに対応する最上位武器はどんどん拡充されていくのに、新規～中級者の底上げについては最後まで運営にやる気が見られず、難度上昇についてこられない人はヴォイドまででいいでーすという姿勢を崩さなかった。季節イベントやシナリオのノーマル難度を回す分には最終盤までヴォイド武器でどうにかなる難度設計にしていたので、これに関しては明確に運営の思想であったと思われるのだが、これだとできることがなくなった中級者が抜けていくだけなんやな……真ユピ週5でなんてやりたくないでしょ？ 私の周りの人間は全員真ユピか最初のアギトでやめてしまった。私も結局アギトから上の難度のコンテンツにはほとんど触ることがなかった。
いやーだめだな文句ばっかり出てきちゃう。どうすればよかったんだろう。この密度のバトルアクションでマルチ主体でソシャゲというのが多分欲張りすぎたんだと思う。私も遊んでみるまでソシャゲに対して「要求カロリーの高さ故に起動を躊躇する」という行動に出るとは思っていなかった。この縄跳びの数々をスマホの操作性で週5はムリと今なら断言できるが、当時は遊んだことがないのでそうではなかった。私はこのゲームを楽しめると思っていた。実際にはそうではなかった。買い切りならともかく、毎日起動するにはこのゲームは重すぎた。
版権がサイゲ持ちならそのうちムムちゃんがまたどっかのゲームに出てくるのかなあ、などとつらつら考えながらドラガリくんへの弔辞は終わるのである。つまんないゲームではなかったんだ。ただ、私の手には負えなかった。
