再開一発目ということでいかにも当blogらしいゲームをレビューしようかなと。
さてドラスからひっそりと安価(定価3,800円)にて発売されたこのゲーム。
「3DSカメラを通じて写した世界にウイルスが写りこんでいるのでショットを発射してやっつける」
という、本体内蔵ソフトに似た様なゲームがあるというかなりギリギリなゲームになっておりまして、
有り体に言えば「顔シューティングv0.8」みたいな内容となっています。
顔シューティングとの違いはまず物量。
プレイヤーを中心に基本的に全方位(実際の分布的には広報にはあまり来ない)に
どのステージもだいたい40体前後のウイルスが撒き散らされるので
下画面のレーダーとにらめっこしながらプチプチとそれを潰していくと。
無駄弾なしですばやくウイルスを撃墜していくと月次ながらチェーンカウントが上がっていき
カウントの最大値がステージクリア後のボーナス得点になります。
得点の累計は、そのまま自機攻撃やレーダーのパワーアップにも必要なので
ピシピシ稼ぎましょう。
もうひとつ違いがあって、それは「ウイルスたちはプレイヤーに対してさほどアクションを起こさない」
というところがあるかと。
このゲームにはウイルスから攻撃されるという概念は基本的に無いので、
顔シューティングにあった「敵からの攻撃を撃ち落とす」ということはなく、
当然プレイヤーのHPといった概念も存在せず、ゲームオーバーの条件は時間切れのみであるため
ひたすら時間内にウイルスを全部やっつけるという作業に従事することになります。
もちろん、ただの的当てに終わるわけにもいかないので
ウイルスにはいろいろな種類が存在します。
磁石のように他のウイルスを吸い寄せてしまうウイルス、
高速で移動しながら周りのウイルスを吹き飛ばし続けるウイルス、
周りのウイルスに無敵バリアをはるウイルス、
レーダーを妨害するウイルス、
目に見えないがレーダーに映るウイルス、逆にレーダーに映らないが目に見えるウイルスETCETC。
と、まあ顔シューティングとの差別化というか、創意工夫のカケラは見られるんですが
やはりというかなんというか、短調なんですよ。
顔シューティングはあれで敵がきっちり攻撃してきたり撃ち落としやすい編隊だったりと
ステージ内にきっちり緩急があるんですが
ウイルスシューターは全50面+追加モードという物量にモノを言わせた構成なので
ストレートに言うとgdるわけです。
だいたい10ステージごとにボスステージもあるんですが、ボスにしても
「無闇に硬い」
「一定時間ごとにワープ」
「レーダー妨害ウイルスが取り巻きにイヤというほど居るのでワープ先の類推が困難」
という、タイムアップ一点狙いの寒いボス戦しかないので
実は最初から最後までやることに変化が殆ど無いという……
ある程度メインモードのステージを進めると「チャレンジモード」というモードが解除され
こっちは「スピードだけではクリア出来ない」と銘打つだけあって
磁力ウイルスを泳がせてウイルスを集めるようにしないと間に合わないとか
それなりにヒネったステージ構成がここでようやく出てくる事になるのですが
でも最終的にはスピード勝負という。
んで結論。
顔シューティングの亜種で暇を潰したいあなたにお薦め。
ステージ数だけは多分100面前後あるので結構な時間が潰せますが、ステージごとの充実度は保証しません。
よくも悪くもお値段相応のゲームだと思います。