ゲヱム日々是徒然

No VideoGame. No Life.

『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』を観て、ベン・アフレックのバットマンに一縷の希望を見出したというお話

公開前週の『マン・オブ・スティール』TV放送をうっかり観てしまったため心を折られ、鑑賞を延び延びにしていた『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』をやっと観てきた。
出来だけ見ると『ダークナイト・ライジング』や『マン・オブ・スティール』の悪夢からようやく解き放たれそうな喜びを感じはしたのだが、それでも、それでもやはり言いたいことが……言わなければならないことが……

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The Westport Independent のレビューを

書く前に書かれた。見事にネタが被ってしまった。

jp.automaton.am

そういうわけで執筆者は私ではなくHikaru Nomura氏であるが、内容については概ね同意見ということもあり、ここで記事の方を紹介しておき、私は雑感を書くに留めたい。


ビデオゲームで風刺を試みる、というのはそれほど珍しい話ではないが『The Westport Independent』の場合は風刺そのものが目的化してゲーム部分が完全におざなりになってしまっていて、肝心の風刺自体もそれほど利いているとは言いがたいという、これまた珍しくない失敗に陥ってしまっているように感じる。
「報道は事実のみを掲載するが、すべての事実を掲載するとは限らない」という着眼点と、それを皮肉った「伝える事実の一部を削って世論を動かす」というアイデアは本当に面白いと思うのだが、肝心のゲームが本当に面白くないのが本当に残念。結局「体制側か反体制側か」を選択して、それに対する正解になるように選択問題を回答するだけなので底が浅すぎるのだ。なによりこの真理に到達するまで5分とかからないのがいけない。
背景である世界観にも気を引くところがなく、ニュースを書かせる各ライター個人にもまったく興味をもつことが出来ない。せめて世界観がもう少し丁寧に構築されていたならば、このゲームに対する印象は全く違ったと思うのだが……