オールクリア
プレイ時間60時間くらい。
つまらなくはないんだけど作りこみのあまりの粗さとシナリオのひどさでイライラしてくるな。
基本的に
・街に防衛部隊を6部隊まで配備して防衛
・ダンジョンに3部隊まで部隊を送り込み、敵出現ゲート破壊やボス討伐させる
という二つの目的を夜毎繰り返して進行していくゲームになるわけですが、
街の防衛では冒険者に防衛先は指示できても戦闘に介入する事はできず、
ダンジョン内の冒険者には「前進・待機・後退」の指示しか出せず、戦闘には介入できないという
色々と余計でないものまで削ぎ落としたドンブリなバトルシステムが特徴となっております。
この指示出しの貧相さが曲者で、ゲーム内では基本的に
「何日間かでゲートを全部破壊→ゲート復活とともにシナリオボス出現」という流れが基本になるのですが
ダンジョンマップは見えても移動先設定などの指示は基本的に一切出せないため
この「大まかな指示だけ出して傍観」というシステムが肌に合うかどうかでこのゲームの価値は大きく変わってくると思います。
またゲームは基本的にAIがカスで持たせた薬はバカスカ使う、ガス欠気にせず魔法もバカスカ使うで
とくに薬に関しては費用対効果なんてカケラも考えずに使用するので
虎の子の高級薬を持たせるより安い中堅薬をたくさん持たせたほうが生存率も上がります。
バトル以外の部分の出来も今一歩という感じで、
管理人数が多いのに装備種別が無駄に多すぎて管理に困るとか
装備品の数もこれ多分半分くらいでいいだろとか
パーティメンバーの不満度を下げる手段が原則存在しないとか
チュートリアルで町が必要以上に壊滅状態に追いやられるとか
どうも物量の詰め込み方を誤っている気がする。
しかもこれで上記の俺的改善要望がすべて直った次回作が出たりしても
面白いのかどうか微妙なところが困る。
今回これをクリアまでやったのは意地によるところが大きいけど
「何が楽しかったか」が咄嗟に思い出せない。
あ、「ダム」の空気っぷりは面白かったかな。大々的に出てきた割にイベント使用以降は
あまりの使う必要性のなさにさすがに吹いた。楽しくはなかったけど。
結論
バーボンです。少なくとも、ウチには定価分の価値は見出せない。
この作りこみの粗さこそがアクワイアのアクワイアたる所以であるという理屈もありましょうが、
こいつら「剣と魔法と学園モノ」でも似たようなことやって滑ってたよな。
