ゲヱム日々是徒然

No VideoGame. No Life.

アストロシティミニ交々

sega.jp


いろいろ言いたいことはどうしても出てくるんだけど、とりあえず一言言わせてもらえるとするなら「広報見なおして」ということです。
メガドラミニでやったようにタイトルの分割発表だったり生放送で発表だったり、そういうのは良いと思うんだけど、紹介するセガトイズの人がそのゲームについてほとんどしゃべれないのがかなり致命的。

タイトルの発表順も意図が掴みかねる物が多くて、コラムスもシリーズ網羅してるのは良いんだけど順番はコラムスII→コラムスI→スタックコラムスだし発表日も全部別の日だしで「またコラムスかよ」「一気に発表しろよ」という気持ちを増幅させてしまっていたと思う。
なによりコラムスIの発表の時に「なんでコラムスIIのあとにI発表なんですか?」と出演者に質問されて完全に詰まっていたのはいただけない。ああいう態度が積もり積もってアストロシティミニ自体がやっつけ企画なのではないか……という不信感に変わってしまった向きは間違いなくある。


ではアストロシティミニには見どころがないのか……と言われるとそれは全くそういうことはなく、それとこれとは別の話として収録タイトルに見どころはある。
非専用筐体ゲーでなおかつシリーズ物はなるべく網羅するという意図自体は妥当なものだと思うし、SYSTEM24・SYSTEM32のタイトルも初移植の物件が多く訴求力は強いだろう。これはエミュレータの出来が良好という前提があるけど。
私のように移植系企画をずっと追いかけているような人間には最近SEGA AGESで出たばかりですよね……というタイトルが目立つという事実は否めないが、全員が全員Switch持っててAGES買ってるわけではないし。
とはいえアストロシティミニのターゲットで、なおかつ現行AGESシリーズを買っていないという人が実際問題どれくらい居るのかと言われると……はい……

この手の移植にありがちなアレがないコレがないという不満についても、スペハリボード~MODEL1の範囲内で「アストロシティ」というガワに入れるタイトルとしては実はそこまで不満は無かったりする。むしろ汎用筐体縛りならラッドモビールとスペハリが余計まである。
個人的に追加で入ってると嬉しかったタイトルを挙げるとするなら

  • 三輪サンちゃん
  • ジャンプバグ

くらいかなあ。汎用筐体縛りをなくすならアウトランナーズもあると嬉しかった。
アストロシティ絡みでTwitterで話題に出るまで知らなかったんだけどジャンプバグってセガ販売だったのね。アルファ電子が販売までやったのかと思ってた。


あとは思うところのある収録タイトルを適当に。


今回唯一のMODEL1物件となったタイトル。MODEL1は野良エミュレータでもまともなやつがない状況なので結構期待している。エミュじゃなくて手移植かもしれないがそれはそれで。
唯一のMODEL1ではあるが、残りのMODEL1タイトルはどれもこれも一癖ある代物ばかりなのでアストロシティに入るという選択肢で言えば消去法でコレしか残らないのではないだろうか……友人がウイングウォーを所望していてなるほどと思ったが、あれも汎用筐体じゃなかったし。

もはや恒例の一本と化したやつ。ここ数年間で何回移植されているんだという話を理解はしつつも企画的にはむしろ入らないほうがおかしいやつ。

個人的目玉タイトルその1。アーケードでも殆ど触ったことがなく、これまで移植が無かったタイトルなので純粋に楽しみにしている。

落ち物は私の苦手ジャンルなのでコメントできない……IIに関してはSwitchのSEGA AGESでオンライン対戦ついてるやつが出ましたね

  • タントアール・イチダントアール

このシリーズだと一番好きでやりこんだサンドアールがST-Vなので未収録という残念感。
メガドラ版の完成度が高いからか、何気にアーケード版そのままの移植はそんなになかったという点で今回の収録はそれなりに貴重な機会だったりする。

  • ダークエッジ

個人的目玉タイトルその2。対戦格闘ゲームというジャンルの中でもひときわまばゆい異彩を放つ怪作。「奥移動」「手前移動」の概念を導入して「お互いがぐるぐる回ってのにらみ合い」という表現をこうした格闘ゲームで行ったのは93年当時ではこのゲームくらいだったのではないだろうか。
似たようなアプローチのゲームにSFCの「3次元立体格闘ボールズ(海外で94年発売)」があって、あっちはプレイヤーを球の集合体として表現することで「向き」の描写を簡略化しているのに対して、ダークエッジは全キャラのほぼ全モーションを必要な方向分描くという力技で実現している等、いろいろな意味で見どころが多い。
知る限りでは海外PC向けの勝手移植みたいな物件も見当たらない、正真正銘の初移植。

  • コットン

これは別口の復刻プロジェクトが動いていたりしてシンクロニシティを感じる。アーケード版コットンは2しか遊んだことがなく、1については完全に素人なのでコメントできない……
復刻の方も動きがないけどどうなってるんだろう
www.beep-shop.com


実は結構いろんなところにフォーマットをパクられている優等生。これ自体もローリングサンダーですよねと言われればそりゃそうなんだけど。
移植はそう多くなかったがSwitchのSEGA AGESで出ている。

  • シャドーダンサー

SHINOBIのほとんど遊んだことがない続編。アレンジされていない移植がなく、アーケード版そのままが期待できるのは今回が初めてなのではないだろうか
マスターシステム版の出来はどうだったんだろう

  • E-SWAT

ここまででSHINOBI系統三部作らしい。これもアレンジされたメガドラ版しか遊んだことがなく詳細不明。シャドーダンサーと同じくアーケード版の移植としてはレアな部類か。

  • クラックダウン

個人的目玉タイトルその3。SYSTEM24系ゲームの網羅の姿勢が伺えるのはとても嬉しい。SYSTEM24特有の高解像度という仕様からなかなかアーケード版そのままの移植が難しかったやつなので。

SYSTEM24つながりか当然これも収録。ただこれはSwitchのSEGA AGESエムツー入魂の移植が既に出ており、いまオリジナル版をぽんと出されるとツラさが先に立つかもしれない。

個人的目玉タイトルその4。超好き。思い入れ故にPS2の3D AGES版を購入してしまった数少ないタイトル。ウェッヘッヘェ~

ご存知冒険島……の元ネタ。断続的に移植の機会はあり、現行機でもアーケードアーカイブスに出ているので普通に遊べる。これは冒険島のアレンジが極めて良質だったので原作の方の思い入れがそれほどないのが残念。
ただしモンスターレアと合わせてアーケードのワンダーボーイシリーズが全部収録されるということ自体には大いに意義があると思う。

  • アラビアンファイト

おねえちゃんのアニメ風カットインだけよく見るやつ! 遊んだことはないのでベルスクアクションとしての出来を知らず、遊べるのを楽しみにしています

個人的目玉タイトルその5。ロケーションで見たことも遊んだことも、そして移植もない私にとって謎のゲームです。

個人的目玉タイトルその6。これまたロケーションで見たことも遊んだこともない謎のゲーム。移植はあったらしいけどこれも見たことない……

WiiVCA以来の移植になるだろうか。ただのジャンプアクションを良くもここまで意地悪にできたなという気持ちになれること請け合いです。1周目はそうでもない。

秋葉セガ新館で動いているやつ(2020/09現在) 演出面は好きなゲームなんだが汎用筐体で動いている姿を想像できない

  • 青春スキャンダル

個人的目玉タイトルその7。好き。超好き。すごい大味なゲーム内容もやたら哀愁漂うBGMも超好き。これと「ごんべえのあいむそ~り~」は多分同じ人がBGM作ったと思う。面白いゲームなのでみんなもコインいっこいれような。
これだけバンナムの許諾マークが付いてるのは多分コアランドのロゴの分だと思うんだけど、ゲームそのものにも許諾が必要だったのかな。

これをトリに持ってきた思惑はわからなくもないんだけど、アストロシティというガワに対してこのゲームを収録する意図を汲めるユーザーはそう多くないと思うの。まあ買うんですけど。