ゲヱム日々是徒然

No VideoGame. No Life.

PS5買えた

先週の土曜日についに、ようやく通常版PS5を購入できたので、週末から今日までいろいろと触っていた。
移行元の無印PS4との比較を含めて、実際に触ってみて感じたことをとくにまとまりなく書き残しておきたい。


  • 本体について

でかい。とにかくでかい。どこに置いても、どの角度から眺めてみても本当にでかい。とても私の貧弱な語彙では言い表せぬ太さと厚みがある。威圧感と言ってもいいかもしれない。下記の私のツイートの写真も参考にしていただきたいが、初期型PS3と並べてみてもなお大きく、そして重い。事前に作成したダイソーのラックへの収納をあきらめたほどだ。


急遽テレビ台のレコーダースペースを空け、そこに横置きで収納することで凌いでいるが、これはこれで排熱の問題がどうなるか予想しづらい。もしこれで熱暴走などの問題が出るようならまた対策を考える予定だ。


初回セットアップ自体は簡単で、画面の指示通りにしていれば難なく終わるだろう。PS4から移行する場合はユーザデータもアプリのデータもネットワークごしに直接移行できるが、やはりかなり時間がかかるので外付けHDDに退避しての移行ができるデータであれば事前にそちらの準備をしておくのがおすすめである。PS4のデータが入っているHDDはそのままPS5でも認識する。


発売前にいろいろと物議をかもした○×ボタンの機能変更については、個人的にはあまり気にしていない。もともと洋ゲーは基本的に×ボタン決定だったし、Xboxは同じ位置のAボタンが決定ボタンである。「右手の下ボタンの位置で決定」という文化には触れてきていたので、これ自体はさほど抵抗なく受け入れることができた。
ちなみにPS4タイトルの互換動作時には、PS4ファームウェアに追加された「×ボタンを決定ボタンにする」オプションに対応済のタイトルのみゲーム内でも×ボタン決定になる。未対応のPS4タイトルについては○ボタン決定のままなので混乱せぬよう注意が必要だ。概ね2019年後半以降に発売されたタイトルは対応しているようだ。

  • コントローラについて

DualSenseコントローラであるが、これに関してはなるほど言うだけのことはある。汎用コントローラ単品で完結する表現力という点では現行機種の中では一歩抜きんでていると断言できる。個人的にはWiiリモコンを最初に触った時に感じた可能性の現時点での完成系ではないかと思う。
いわゆるHD振動とコントローラ内蔵スピーカーの相性がかなり良く、振動演出に合わせてモニタとは別口で手元から音が鳴るというギミックが「振動演出の意図」を強力に補強している。L2R2トリガーに搭載されたギミック「アダプティブトリガー」も良く出来ており、これは概ね「トリガーの重さをゲーム側から制御できる」という理解で差し支えないと思うが、設定できる重さ・硬さの上限が予想以上に高いようで『Astro's Playroom』では「弓を引き絞る」というアクションで、指先に疲労感を覚えるほどの反発力を表現していた。
これらの機能が合わさった際の表現力は極めて高く、例えば「R2トリガーを押し込んでゼンマイを回す」というようなアクションがあったとして、ゼンマイ特有のチキチキチキという手応えがコントローラ・トリガーの振動で伝わり、回すときの音がコントローラのスピーカーから聞こえ、徐々に重くなるゼンマイの手ごたえがフォースフィードバックで表現できているわけだ。実際、似たようなギミックが『Astro's PLAYROOM』に出てくる。
あとは対応ソフトが増えてくれれば……と思う。現状、このコントローラを十全に活かしたソフトはデモンストレーションソフトである『Astro's PLAYROOM』だけだ。トリガーのフィードバックは指に負担がかかるのも事実で、コントローラの機能を活かしつつ楽しく遊ばせるにはかなり慎重な調整が必要だと感じた。うかつに常備装備(それこそ弓とかね)を使用するたびにトリガーが重いですなんてやってしまったら、次の瞬間オプション画面から機能をオフにされて終わりだろう。この辺のさじ加減はソフトメーカー各位の工夫に期待したいところ。

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『Astro's PLAYROOM』より、タッチパッドを下から上に滑らせてチャックを閉めるギミック。スライドに合わせてチキチキチキッという音と振動がコントローラに伝わってくる


ちなみに移行組でPSVRユーザーの場合は、DualShock4必須のゲームが少なくないので本体と一緒に押し入れにしまったりせぬようにすること。

  • ソフトについて

私はPS4Proの購入を見送ったこともあり、その代替機としての購入動機が大きかったのであまり不満はないが、まあ専用ゲームは少ないよね……と言わざるを得ない。よほど『Demon's Soul Remastered』が遊びたいということでもなければ、今急いで本体を購入する必要はないのではないかと思う。私もスパイディがなかったらおそらく同時購入専用ソフト0本の結果になっていた。
ただ、快適性を求めるという観点であれば話が全く変わってくる。無印PS4からの移行ともなればなおのことで、快適性はそれなり以上に向上するからだ。全体的に読み込み時間の早くなるタイトルが多いし、PS4Pro向けのバージョンアップを行っていたタイトルについてはその恩恵を得ることもできる。既にPS4Proは生産終了してしまったため、現在のPS5はこちらの需要のほうが大きいのではないかと思う。
手持ちタイトルではグランブルーファンタジーVSは特に恩恵が大きく、猛烈に長かったメニュー遷移時間が劇的に改善した。クエストからメニューに戻ってくるときにBGMが1フレーズ終わってもまだ暗転していたほどの地獄のような読み込みが大幅に短くなった。まあ元が長すぎただけとも言えるが……
ほかにもゴースト・オブ・ツシマは60fps上限で動くようになる(これはTwitterで対応が予告されていた)等、タイトルによってはPS4Proを上回るパフォーマンスを見せるものもある。
サイバーパンク2077も無印PS4だとプレイに支障しかなかったfpsが大きく改善し、バグはともかく「快適にプレイできる」と言って差支えない動作環境になる。XSX版も似たような動作環境なので、やはり勇気をもって下位機種を切り捨てれば済む話だったのでは……
一方で『The Last of US 2』のようにPS4/PS4Proからあまり変わらないタイトルもあり、恩恵の大きさもピンキリといったところ。うまいことパワーアップしてくれればラッキーくらいに思っておくべきだろう。TLoU2はDualSenseの機能に対応しているという話をどこかで見たような気がしたが、遊んでみたところその気配はなかった。あるいは後日アップデートされるのかもしれない。

  • まとめ
    • でかい
    • コントローラは今後の発展性に期待大
    • 専用ソフトは少ないが互換機能は要注目


現時点では、我が家ではPS4Pro2というような用途での運用がメインになると思われる。PS4タイトル起動時の快適性を味わってしまうと無印PS4にはもはや戻れず、これほどではないにせよPS4Proを使ってる人たちは少なくない恩恵にあずかっていたのだな……と目頭が熱くなる。そういう点ではPS5に不満はない。なので軸足がしばらくはPS4タイトルであろうという人や、とくに後期タイトルに目につく「そもそも無印PS4には荷が重すぎる」というタイトルを改めて上位環境で遊びたいという人がPS5に移行するという分にはお勧めできる。原神なんかはProでも動作が結構きつかったようだし。PS5だと60fpsになりますよ。
あと『Demon's Soul Remastered』がどうしても遊びたいという人は他に選択肢がないのでPS5を買うしかない。こういう人たちが早く本体を手に入れられますようにと祈らずにはいられないし、祈るより他に術がない。