今年はもう映画を観ません
- 天気の子
- 映像の暴力! 絵が綺麗絵が凄いだけで映画館の座席に2時間拘束する力をこの映画は持っている。色彩の暴力!
- お話は……その……なんかどっちつかずな話だなあと思った。綺麗な万引き家族やりたいのかなとおもったらそういうわけでもないし。
- ただこれは私と新海誠の信頼関係の話なのであまり映画の本質には影響がないかなとも思った。私は「主人公の背景を描写しない」新海誠を信じられなかったし、こまけーことは脇においてとりあえず見たままの映像にノッてくれという新海誠の信頼に応えられる観客ではなかった。
- でも観ている間は楽しめました。これも嘘ではない。花火大会のシーンとか本当に凄いよ。映画館で観るべき映画。ただお話に関しては細かいこと気にしだすと負け。
- ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
- 虚無。
- DQVのシナリオなつかしーなつかしーだけで終盤まで繋ぐ手腕はもっと褒められて良いんじゃないかなあ。ゲーム画面まで引っ張りだすのは正直どうかと思ったけど。
- 新しいDQV世界の提示とか新解釈みたいなのは一切なくて本当になつかしーなつかしーだけで9割が進行するので前提知識として「DQV原作をクリアしていること」は必須。プレイしてないと何もわからないと思う。
- そのうえで2時間の間にゲームのシナリオのノルマが次々に消化されていく超高速DQV。あれを2時間に収めるならここはこうなるしあそこはカットするというのはまあ仕方ないんだけれども……イベントの構成要素をその都度拾ってるだけなので背景の説明とかは全然ないし、演出もモデリングも正直つらい出来。
- それを踏まえてラストのオチ。どうしてこれを思いついてしまったのか。これに至る伏線自体はかなり早い段階から出てくるし、私も「こんなオチだったら嫌だな~」と観ながら考えていたのだけれど見事に的中してしまった。
- いや本当、わかるんだよこうするしかなかったのは。DQVを単発100分に収めるというのが土台無理な話だったというのは。なつかしーなつかしーだけで終わるんじゃなくてテーマを持った映画として成立させるにはこれしか無かったというのは。でもさあ……あのさあ……
- 映画が終わった後の客席のどよめき……ちょっと後ろに座ってたおじさんの「しゃーない! これは仕方ない」というつぶやき……何もかもが皆……
- 虚無。
とりあえず天気の子だけ観とけばいいと思います。