きちゃった。
ソースはDC公式ブログ。
コメディアンの掘り下げはやっちゃいかんやろ、とか
後に出てくるデイブ・ギボンズの弁にもあるように、WATCHMENはあれで完成された世界なので
前日譚として何を語るんだろう?
ライター陣がさすがにと言うか、異常に豪華なので期待半分不安半分で原書を待とうかと。
以下翻訳。
今夏、DC Entertainment は、WATCHMEN世界をさらに掘り下げる新作ストーリーを発表する。
異論があることは大いに予想されるが、今回発表される7篇のミニシリーズは、オリジナル版WATCHMENを極めて尊重している。
これらミニシリーズ全体を「BEFORE WATCHMEN」と名付け、DCコミックスから順次発表される。
Dan DiDio と Jim Lee 両名曰く
「全てのキャラクターと物語の関連性を保つことが、出版者として我々の負う責任である」
「原作の発表から25年、この古典にあらたな物語が語られるときがきている」
「我々は原作の持つ複雑な神話性を尊重すべく、業界で最高のライターとアーティストを探しだした」
この困難に挑むのは、業界内屈指の気鋭ライターとアーティストである。
以下に作家陣を発表する。
Brian Azzarello (100 BULLETS),
Lee Bermejo (JOKER),
Amanda Conner (POWER GIRL),
Darwyn Cooke (JUSTICE LEAGUE: NEW FRONTIER),
John Higgins (WATCHMEN),
Adam Hughes (CATWOMAN),
J.G. Jones (FINAL CRISIS),
Andy Kubert (FLASHPOINT),
Joe Kubert (SGT. ROCK),
Jae Lee (BATMAN: JEKYLL AND HYDE),
J. Michael Straczynski (SUPERMAN: EARTH ONE)
Len Wein (SWAMP THING)
以下は、BEFORE WATCHMENシリーズの内容である。
- RORSCHACH(全4巻)
- ライター:Brian Azzarello
- アーティスト: Lee Bermejo
- MINUTEMEN(全6巻)
- ライター/アーティスト:Darwyn Cooke
- COMEDIAN(全6巻)
- ライター:Brian Azzarello
- アーティスト:J.G. Jones
- DR. MANHATTAN(全4巻)
- ライター: J. Michael Straczynski
- アーティスト: Adam Hughes
- NITE OWL(全4巻)
- ライター: J. Michael Straczynski
- アーティスト: Andy and Joe Kubert
OZYMANDIAS (全6巻)
- ライター: Len Wein
- アーティスト: Jae Lee
- SILK SPECTRE(全4巻)
- ライター: Darwyn Cooke
- アーティスト: Amanda Conner
新刊は毎週リリースされる。また、各巻には「CURSE OF THE CRIMSON CORSAIR」と名付けられた、2ページのバックアップストーリーが併録される。
これは原作版の編集者Len Weinがストーリーを、原作版のカラリストJohn Higginsが作画を担当する。
さらに、「BEFORE WATCHMEN:EPILOGUE」が、複数のライター・アーティスト、そしてLenとJohnの担当する「CRIMSON CORSAIR」で構成され、出版される。
原作版のペンシラー、Dave Gibbons曰く
「原作版のWATCHMENそのものは、Alan Mooreと私が送り出した形で完成している。
しかし、私は我々の仕事を尊重し、敬意をもってこの試みを主導するDCと、ライター・アーティストたちの仕事に感謝する。
この試みが成功することを願っている」
DiDioとLee曰く
「漫画雑誌というのは、おそらくcollaborative fiction*1という形態の、最も長く続いている媒体である」
「Collaborative storytellingというのは、我々の共有する作品世界を、現代に通用するものとしておくことを言うんだ」
なお、原作版のライターであるアラン・ムーア大先生自身は
ニューヨークタイムスの記事でこうコメントしています。
金とかそういうのはいらんからやめてくれ。
未だにワシが25年前に描いた作品に依存してる何よりの証拠じゃないか。
こんなことをしてるからコミックが文学と同じステージに立てないのだ。
ワシが知るかぎり、「白鯨」に前日譚や続編が発表された事実はない
*1:訳注:世界観やストーリーラインを複数の作家やアーティストで共有する形態をさす慣用句。アメコミは基本的にこれ