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ゲヱム日々是徒然

No VideoGame. No Life.

非公式のゲームプレイ動画を人に勧めるということ

日記 ゲーム

例えば何かのゲームを人に勧めるときに
公式ではない第三者が作ったプレイ動画の閲覧を勧めることを
どれくらい許容して良いのかという話。


こんなことを考える切っ掛けになったのは
ちょっと前にTwitterでこんなやり取りをしたからです。


①ある人と「みんなでリズム天国」のひとネタで盛り上がる
②別の人が何のネタなのか尋ねる
③ウチは「みんなでリズム天国」の購入をすすめる
④別の人はニコ動での動画閲覧を勧める


もちろん、ニコ動を勧めた人に悪意*1がなかったことはよくわかっているし
ウチはウチで「いきなり買っても損はしないゲーム」であるという
かなりの勝算があってゲーム購入を勧めたわけですが
これについては微妙に引っかかるものを感じてしまったのもまた事実。


これは異論もありましょうし、ウチ自身も動画の内容や
題材にしたゲームに大いに左右される部分があるのは承知で書いておりますが
ウチ自身は、対戦ゲーム以外のゲームのプレイ動画は
少なくともそのゲームをプレイしていない人には
あまり見せるべきではないと考えております。


今回のリズム天国の場合は、ステージのネタ自身がゲームを進める上での動機になっている部分が大いにあり、
ステージのネタが一つ割れるということは、すなわちそのゲームの魅力を一つ奪うに等しい行為だとウチは考えました。
まして、公式で公開されている動画のように、紹介用に編集された動画ではなく
ステージ一つをまるごと収録した動画がポンポン出てくるとなってはなおのことで、
極端な話、動画を見るだけで満足してしまう可能性すらあるわけです。
まして「みんなでリズム天国」は、これまでのシリーズと違って
各ステージ内の小ネタや演出が非常に奔放な方向性で作りこまれていることもあり
ステージに仕込まれたドッキリをバラすことに抵抗がありました。
「みんなでリズム天国」はいわゆるリズムゲーですが、
このゲームにおけるコントローラ操作とサウンドと画面演出の一体感と、演出に隠されたドッキリは
どれを切り離してもゲームとして成立しなくなる可能性すら秘めていると思っています。


任天堂公式にある紹介ページ内の動画でも、この部分は固く伏せられています。
これはゲームをひと通り遊んだ後であらためて公式の動画を観ると理解できると思いますが、
各ミニゲームのいわゆる「ヤマ場」に関しては、あえて避けた紹介動画になっていることがわかると思います。


そういう面で、このゲームははっきり「プレイ動画を人にすすめるべきではない」
ゲームであると、ウチはそう考えています。
このゲームは公式動画で十分なんです。それ以上の情報をプレイ前に教えてしまうのは蛇足というものです。


一方で、ゲーム紹介に積極的にユーザーメイドの動画を使用したいゲームというのもまた存在します。
例えば、ウチがもし「シヴィライゼーション4ってどうなの?」と尋ねられたら
真っ先にこの動画シリーズの閲覧を勧めると思います。



この動画シリーズは、もともとCiv4というゲームの紹介用として作成されている点もあってか、
内容も非常に楽しくCiv4というゲームについて、
ゲーム開始から終了までを順序立てて体験できるようになっており
「これでCiv4に興味を持てなかったらCiv4には向いてないと思って良い」
と言い切れるくらい良くできた動画だと思っています。


また、このゲーム自体「AI指導者との対戦」を主眼においたゲームであることや、
マップが毎回ランダム生成されるCiv4というゲームの特性上
「ゲーム展開が動画通りになることはない」という強みがあります。
上の動画を参考にCiv4を購入したはいいが、動画と同じような展開なぞるだけ……ということにはならないため、
「プレイ動画を人にすすめやすい」ゲームだとウチは考えます。


ゲームを人にすすめるにあたって、実際のプレイ動画を紹介するのは無二の手段です。
公式に編集された動画ではなく、実際に他人の手によってプレイされているそれは、
どんな画面写真より、どんな紹介記事より、どんなPVより、
雄弁かつ正確にゲーム内容を教えてくれるでしょう。
ウチはそのこと自体を否定するつもりはまったくありません。


ですが、動画から教わりすぎてしまう危険は常に考えないといけないともウチは思うのです。
おそらくは公開前に幾重にもチェックを行うであろう公式PV等と違い、
第三者が作成したプレイ動画は、動画作成者の自主的な考え以外の検閲要素は存在しません。
そのため、公式が必然として伏せていた部分、隠しておきたかった部分が見えてしまうことがあるでしょう。
結果として、本来そのゲームが持っていた魅力を奪ってしまうことも。


それだけに、誰かにゲームを勧めるときは、自分なりに「何がそのゲームの魅力なのか?」
という点を予め考えておくべきだと思うのです。
そして、誰かにその魅力を伝えるにあたって、公式PVでは不足と判断したときに、
はじめて非公式のプレイ動画を紹介することを考えるべきなのではないでしょうか。


せめて自分の考える、「そのゲームの楽しさ」を奪わないように紹介すること。
それが、ゲームを誰かにすすめる上での、最低限の義務ではないかと、ウチはそう考えます。

*1:「このゲームは動画で十分」という類の