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ゲヱム日々是徒然

No VideoGame. No Life.

スターフォックス64 3D

エクストラモード解禁完了。


声優を変えるのはいい。新録は一向に構わん。
問題はそいつらの演技なんだ。変えたことが問題じゃないんだ。


以下、64版との比較中心の感想。


スターフォックス64というと、当時のインタビューをして
「やりたいことはやりつくしたからもう自分では作らない」
と宮本御大に言わしめた、
強制進行型フライトSTGのこれまた傑作古典であるとウチは考えております。


ゲーム内容的にも導入のステージ1から始まり、
ステロイド帯突破! 味方艦隊の援護! 武装列車を地上兵器で追撃!
味方基地の防衛! サーチライトを破壊しつつ敵基地潜入!
など、全16ステージそれぞれに異なる味付けとギミックが施してあり、
これ自体は64版から3DSに完璧にコンバートできています。
なので、3DSTGとしての出来自体は64版そのまま、かなりおすすめできる内容です。


無論グラフィックのブラッシュアップも施されており、
惑星ゾネスの「きたねえ綺麗な水」はこのゲーム中屈指の表現。
このステージに限らず水の絡む表現には気合が見られます。


また、このゲームは立体視との相性が抜群によく、
アイテムやリング取得のタイミングを影の位置や体感で測っていた64版と違い、
立体視効果で距離がきちんと見えるというのが大きな利点。
ゲーム中でたまにけしかけられる「宙返りアイテム3つ取り」も非常にやりやすくなっています。


ゲーム中飛び交うレーザー表現や、自機の背後から迫る敵の表現で「飛び出し」が多用される関係か
視差深度自体はわりと浅めに取られているのが少々残念。
距離の把握には必要十分な視差が取られますが、一方で奥行きが物足りない感じ。
3Dボリュームを信じて、もうちょっと強めに視差を取ってくれても良かったと思います。


ともあれ、3DSTGとしての出来自体はお墨付きと行って良い内容です。


ただ一点、音響関係が全般的に劣化してる点だけ除けば。
同じ64タイトルのリメイクである「時のオカリナ3D」と決定的に違う点がここで、
途中まで作っていたアレンジBGMを捨ててまで64版のBGMの再現にこだわった時のオカリナ3Dと違い、
スタフォ3Dは主に音色の再現にまるでやる気が見られません。
特に酷いと思ったのはボス戦BGM。64版に比べて音色がゴチャゴチャしすぎてるように思います。
少なくともウチにはこれは「アレンジ」ではなくただの採譜失敗にしか聞こえない。


SEもところどころ変更されてて、変更だけなら別に良いんですが
ウチが好きだった箇所がことごとくノリ切れない方向に変更されていて
個人的な爽快感を大きく減退させる効果を発揮しています。
SE関連で一番違和感が大きいのはボスへの止めの一撃が入ったときで、
このゲームはボス本体の弱点に撃ち込んでいる時
「ボルボルボルボルボル」というとてもいい音が鳴り、
とどめの一撃の「パシュン!!」という音とともに画面がフラッシュ、
その流れのままステージクリアデモに入り、「作戦完了」の文字がドンドンドンドン! と大写しになるという
一連のシーケンスがとても好きだったんですが
3DS版では「パシュン!」「ドンドンドンドン!」の音色が64版から変更されており、
どっちも音が柔らかくなっているのでウチにはどうにも爽快感に欠けるように聞こえます。


そして最後に冒頭で触れた声優変更と、それに伴う台詞の再録。
申し訳ないが、ウチには声優の選択をミスったようにしか聞こえない。
64版から台詞自体の変更は殆どないため、64版をやってればやってるほど違和感がどんどん強まっていく。
実力不足なのか、それとも64版の演技に似せようと無理をしたのかわかりかねますが
このゲームの声の演技に関しては、お金を取っていいレベルに達していないとウチは思います。
この演技を聞きながらゲームするのが苦痛に感じるくらい。
追加ステージもないことだし、64版の流用をしなかった理由がまったく見出せない。
強いて理由をあげるとすれば64版の台詞の一部に「Zトリガー」というボイスが入っていることですが
今回は初回のトレーニング飛行をスキップできない仕様なので、こんな台詞はカットしても問題ないはず。
64版から追加ステージがあるわけでもないので、ボイス素材は使いまわしで問題があったとは思えない。


じゃあボイス切ればいいじゃないかって話になるんですが、
3DS移植にあたって、64版には存在したボイスのOFF設定がオプションから削除されており、
強制的にボイスを聞かされることになるのが困り者。


ウチはこの音響の劣化がどうしても気になり、未だにこのゲームをきちんと楽しむことが出来ずにいます。
ウチにとってのスターフォックス64の魅力の半分くらいは、音響表現だと考えているからです。
それ以外の点に関しては概ね良好に移植できており、また直前に発売された
時のオカリナ3Dが理想に近い移植具合を見せていたので、ハードルが上がっていた感もあるにはあります。


結論


64版をプレイしていない人には文句なくおすすめです。
64版をそのまま移植したモードの他、味方を誤射してもダメージが入らない等
若干難易度の調整されたモードも収録されており、64版より間口は広いと思います。
ウチにとってはクリティカルな部分が多すぎたというだけの話であり、
何度も述べておりますとおりSTGとしての内容そのものは保証できます。


64版をプレイしている人も、上で挙げた点以外のゲーム内容はほぼ完璧に移植できているので
そこが気にならない人なら全く問題なく楽しめると思います。