ゲヱム日々是徒然

No VideoGame. No Life.

FF13日記9


今回は12章から。


それにしても戦闘が辛い。つらいうえにからい。
11章は「倒せない敵はその時点ではまず倒せないしそれはしょうがない」とスルーできたし
そういうふうに作ってもあったのだけど
12章からまたルートが逃げ場の無い一本道に戻る上、敵が非常に強くて嫌になってくる。


どう強いかというと、これが以前9章辺りで愚痴った
「開幕で敵の特殊能力がまとめてリーダーに来るとなすすべなく終了」
という点がかなり強調されてきている点。
この章の聖府軍兵は「エアロガ」という範囲攻撃魔法を使ってくるのですが
これが非常に痛く、ファングやライトニングさんと言ったアタッカー/ブラスタータイプの人間を
リーダー操作していると3発も食らえばまず死にます。


また、このゲームのAIには基本的に「範囲攻撃をかわす」という概念が頭に無いので
範囲攻撃に対して味方が巻き添えになるかどうかが常にリアルラック頼みというのが厄介。
リーダーも含めて、バトル中の位置取りはAIが勝手に動くに任せる仕様で、
プレイヤーは介入出来ないようになっているので
「範囲攻撃が見えてるのに何故かターゲット周辺に集まる味方」を
このゲームを通して幾度となく見ることになります。


仲間AIと言えば、そもそものAIがかなりイケてないのも困りもの。
補助/妨害系ロールのAIは壊滅的に駄目駄目で、
AIの補助魔法のかけ方にイライラさせられることもしょっちゅう。
どうもAIはダメージ軽減思考に重点をおくようで、
例えばウチの場合「自分にヘイスト→回復役にヘイスト→各種プロテス→準備が整ったらアタッカーにヘイスト」
という順番で魔法をかけたいところなのですが、
AIは「自分に各種プロテス→アタッカーに各種プロテス→自分にヘイスト→アタッカーにヘイスト→回復役に各種プロテス→回復役にヘイスト」
というテンプレを基本的に崩さないのでプレイスタイルとかみ合わない。
そもそも敵から受けるダメージ単価が高めであるこのゲームにおいて回復が遅れるとどうなるかは推して知るべしで、
さっさとヘイストを回復役にかけて欲しいのが本音なんですが。
ちなみに敵に「強力な弱体魔法持ち」という特性持ちが居る場合に限っては
さすがに空気を読んでか最優先で弱体魔法無効をかけてくれます。


では自分がリーダーになって補助魔法を手動でかければいいじゃないかって?
いやウチもそう考えて実際やってみたんですけどね。
これだと「敵にかかった弱体が見えない」んですよ。


12章以降には「スロウ前提」とか「サイレス前提」の敵が非常に多く、
まず敵Aにサイレスをかけてから敵Bにスロウとデシェル(物理防御低下)をかけないととても攻撃出来ない
というようなパターンの敵配置がデフォになってきて、
こういう戦略性自体はとても良いものだと不自由人は考えます。


このゲームは自分がヒーラーや補助魔法役のエンハンサーといったロールをしていると、
ターゲットカーソルが敵に向かないようになっています。
つまり「あえて敵に回復をかける」といった戦略は出来ず、実際そういう設計をされた敵は今回出てきません。
ここで待っている罠は、「敵にかかった弱体化はカーソルを合わせないと見られない」という素敵仕様。
自分が補助役をやっている間は敵にかかった弱体が見られないので、これを確認するためにはロール変更して
敵を見られるロールに自分を変更する必要があります。
補助魔法をかけ終わる(その間味方AIが妨害魔法をかけまくる)→攻撃体制にロールチェンジ→弱体がかかってない→ロール戻す
という一連の作業のイライラはちょっと筆舌に尽くし難いものがあります。


ボスも強くて、一定時間ごとに形態が変化してブレイクゲージが着られるというのはまだしも
ブレイク後に来る「報復攻撃」という特殊攻撃(味方一人に中ダメージx10回)が非常にきつく、
リーダーはディフェンダーで凌げても10回の攻撃が回復役に偏ってKillされて
攻撃終了後に立て直せず終了という屍をいくつも乗り越えてまいりました。
何が酷いってこの特殊攻撃の間にも普通に通常攻撃が飛んでくるところだ。ヴァニラのHPはもうゼロよ。
この特殊攻撃は「挑発」の効果をスルーするのも困りもの。


13章はこの傾向に拍車がかかるようで、このころから頭が痛かった。


以下、ストーリーネタバレにつき隠蔽。


バルトアンデルスを追ってコクーンに再突入したライトニングさん一行。
それを見計らい、バルトアンデルスは下界の魔物をコクーン内に召喚、
またたくまにコクーン首都エデンは阿鼻叫喚の地獄絵図に。
聖府直属軍も対応にあたることになり、ここに魔物・聖府・ライトニングさん一行の
三つ巴の死闘が幕を開けた!


一方、特に見せ場なく10章で退場したシド・レインズであったが
バルトアンデルスによってクリスタルから蘇生され、
コクーン市民の人心掌握及び反ファルシの騎兵隊の心を折るべくプロパガンダに利用されていた。
混乱に乗じてレインズの執務室に突入する騎兵隊。
レインズは自ら望んで、かつての同僚の手にかかり今度こそ最期を迎えるのであった。


さて、前章で「コクーンと人々を守るため」にコクーンに再突入したライトニングさんたちは
聖府兵を片端からブッ殺しながら先に進む。
ヴァニラ「皆に本当のことを伝えれば、コクーンの皆もわかってくれるよ!」
お前は何を言っているんだ。


現状を整理すると
ファルシの目的は多数の人間の命を贄にラグナロクを起こし、神々をこの地に呼び戻すこと。
下界のファルシもコクーンのファルシたるバルトアンデルスも、この目的は変わらない。
コクーンの中で人間を育て、頃合を見てコクーンを壊すことで、中身を犠牲に神々は姿を表すだろう。あたかも繭が破れるように。
コクーンのファルシは人間の飼育役で、下界のファルシはそれを破壊してラグナロクのトリガーを引く役だったのだ。


一方、バルトアンデルスは下界のファルシ以外にも保険を打っておいた。それが騎兵隊の存在だ。
自分の息のかかったレインズの騎兵隊のトップに据え、
レインズが騎兵隊に対して、ファルシにとって都合の良い「ファルシからの自立」を促し、感情を煽動することで
自立の名のもとに人間によるファルシ破壊の可能性を作り出していた。
作中で騎兵隊が「食糧生産にまで依存しているファルシからの自立とは具体的にどうやるのか?」を語る場面は無かったが、
多分そのへんはレインズから適当なことを吹き込まれてたんだろう。「人力でおk」とか。


コクーンを破壊したいのでさっさと死にたいファルシ
人々のためと信じてファルシを倒したい騎兵隊、
同じくシ骸化を逃れるためにファルシを倒さねばならないライトニングさん一行。
しかしファルシが死ねばコクーンは機能を停止し、コクーンの住民は全滅してしまう。
この時点で事態は雁字搦めの対立関係にある。


これに対して何のプランももたずにとりあえずファルシをぶっ飛ばそうと考えているのが
今のライトニングさん一行である。
ヴァニラの「皆に本当のことを伝えれば、コクーンの皆もわかってくれるよ!」というのが
ファルシに飼育されていたという真実を告げることでコクーン市民に
ファルシからの自立を図らせるということであれば、
それは生活のファルシ亡き後、どのように生活して行くのかのプランが無ければいけない。
作中の描写からすると、コクーン市民はファルシが無ければ火すら起こせない可能性だってあるのだ。


そこに立ちはだかる聖府軍ロッシュ中佐。
ロッシュは「コクーンを守る立場」として都合2回ライトニングさんたちの前に現れる。
そんな背景を考慮してかロッシュは非常に強い。主張も間違ってない。ルシもうだめぽ
2度目は政府軍も騎兵隊も全てシ骸となってしまった中、執念で主人公たちに襲いかかる。
そんなロッシュであったが、最終的にはライトニングさんたちの主人公補正の前に敗れ去った。
瀕死のロッシュを前に、スノウが改めて自分たちがコクーンを守りに来た旨を告げる。
その目に何かを感じとってしまったロッシュは、聖府軍にルシ抹殺を優先度を下げ、
市民の安全確保を最優先事項として行動するよう「人としての頼み」を託す。


瀕死のロッシュに「結末がどうなるか、生き延びて見届けろ」との言葉を残し、
バルトアンデルスの元へと急ぐ一行。取り残されるロッシュ。
そんなロッシュに忍び寄る黒い影。気づけばロッシュを下界のモンスターやシ骸が取り囲んでいた。
そりゃそうなるよな。明らかな危険地帯だもんなここ。
もはやこれまでと覚悟を決めたロッシュは、周囲の魔物全てを道連れに玉砕の道を選ぶのであった。


ちょっとこの章はツッコミが追いつかないくらいイベントが酷かったんですが、
何故ロッシュを放置するんだ。明らかな瀕死状態だろ。連れてくかケアルくらいかけてやれよ。
あと
一行「ファルシぶっとばしてコクーンを救うんだ」
ロッシュ「ファルシ無しでどうやって生活すんだボケ」
の主張に言い返せてないことに誰か気付け。ここまでの流れならサッズは気づいてしかるべきだろ。


自らも気づかない大きな自己矛盾をはらんだまま、築く必要の無かった屍の山を乗り越え
バルトアンデルスに到達するライトニングさん一行。
はたしてルシの呪いから逃れることは出来るのか? コクーンの運命は?
次回、最終回!