箱三郎版。
ランカー11位デスメタル様討伐からちょろっと街を流すあたりまで。
現時点の評価であるが、これは誠に申し上げにくいことながら
バーボン移植と言わざるを得ない。
ロード時間をはじめとしたゲームとしての下地の酷さと、声優とHD化対応だけで燃え尽きた感が
最初のボス撃破時点で透けて見えてしまう。
なんかWii版をHD出力仕様にして人物モデリングと光源処理だけ手直しして出しました感がヒシヒシと感じられるぞ。
とりあえず気になったところをつらつらと列挙してみようか。
- ロードが長い
ロストオデッセイからちったあ学べやフィールプラスさンよ。Wii版も短くなかったけどそれに輪をかけて長い。
起動→タイトル→OPイベント→操作開始までが普通に長く、全体的なロードもWii版の5割増しくらい。
ランキングステージでセーブのためにトイレ入るときもやけに長くて泣ける。
圧巻なのは自室から町に出るときのローディング。箱三郎インストール済みでも20秒〜30秒近い。
- 右スティック操作がうざい
Wii版であった「敵へのとどめに画面指示通りにリモコンで斬る」とか
「プロレス技をかけるために画面指示通りに以下略」などの操作は変わりに右スティックで行うように変更されているのですが
すべての動作の前にスティックを押し込む動作が盛り込まれているところと
やけに判定がシビアなのが気になる。とくにビーム・カタナの充電アクションなどは
Wii版だとリモコンを必死でブンブンして自家発電につとめたところを今回は右スティック左右レバガチャで再現。
しかも認識が悪いのかシビアなのかどれだけ必死にレバガチャしてもWii版の最速充電より遅くなる。
これは通常のゲームプレイに於いてABXYボタンの位置に右手の親指があるのに対して
QTEが発生する度に親指をスティックの位置に持っていかないといけないもどかしさがだんだん蓄積するのが原因だと思いますが
持ち替え無しで振るだけ・判定もアバウトだったWii版の大味さと比べるとちょっと爽快感が薄くなった印象。
- 地味に北米版に準拠していない
箱三郎版限定の話ですが、あくまで「CERO Zの中で北米Wii版に近づけた」という仕様になっておりまして、
基本的に「首チョンパはするけど生首は画面にでない」という規制になっております。
すぐに分かるところだと最初のランカーである六道最下層ことデスメタルさンの首が飛びません。
縦真っ二つ・体が横に真っ二つ・なによりオープニングムービーのヘルタースケルターさンの首がチョンパするのはOKだったりするので
いまさらキャラの生首が駄目ってのはイマイチ理解に苦しみますが。
- 吹替えモードはそれなりに良好
中井和哉をはじめ、キャストは頑張ってると思います。
なのでイベントシーンでところどころ
「口パクとセリフが合ってない」
「セリフに対してキャラの演技が間に合ってない」
という点が散見されるのは目を瞑ってあげましょう。