悪徳ゲームショップに行ったら置いてあったので定価購入。
帰宅後3時間ほどプレイしたので以下感想。
「このゲームを作ったやつ前にでろ!」
前にも述べた通りウチは重度の北斗患者でして、
市場に出た北斗ゲームは一通りプレイせざるを得ないと言うどうしようもない症状を患っており、
それはすなわち「北斗」というだけで大抵のことには目を瞑れる訓練されっぷりを表しているのですが
その曇りまくりの目をもってしてもこんなに原作愛の無い北斗ゲーは久々だよ!
久々っつっても前回は去年のPSP版「天の覇王 ラオウ外伝」だったわけだが。
何処から突っ込んで良いのかわからないけどまず「北斗ゲー」として何が駄目か列挙してみようかな。
とりあえずクリアしたジャギステージ終了まで。
- 何を置いても声。とくにサウザーの声からほとばしる小物臭が半端ない。
- ケンシロウの掛け声が一部を除いて「フン! ハッ!」そこは「あた! ほあたあ!!」でしょ! どうして怪鳥音じゃないのよ―――ッ!!
- ケンシロウの攻撃範囲が狭すぎ攻撃おそすぎで雑魚相手にも大苦戦。とくに通常攻撃3段目の硬直は神がかっておりボス戦では出したら負け。
- 南斗聖拳使いのキャラでも攻撃HIT時の効果音が打撃音。南斗聖拳は打撃技じゃねえ。
- 秘孔の効果音「ピブ―――」なし。どうもアニメ版の版権は取らなかったらしい。
- ケンシロウがボウガンなどの飛び道具相手に大苦戦。二指真空把はどうした。
- ミスミの爺さん削除。種籾イベントや「今日よりも明日」などのシーンは普通の青年MOBでやります。あれは老い先短い爺さんが明日にこだわるところこそがポイントなのに。
- 突進技をかわされると壁に手が刺さってぬけなくなりおろおろするKING。ジャギの「足元にも及ばん」南斗聖拳ですら石像からスゥ〜っと手を抜いたというのに!
- 「ひでぶっ!」無し。
- ステージ開始時に毎回「北斗神拳は無敵だ」と言うカットインが入るが、たいてい眼前には誰もいない。
- マダラも出なければ泰山群狼拳もMOBのセリフでしか出てこない。
- ジャギステージが全てにおいてだるい。しかもマコ・アキ兄弟のイベントは存在ごと削除。MOBを助けた際に「仮面を外しても騙されんぞ! この悪魔め!」「お前の気持ちはよくわかる。その痛み、必ずあの男に届けてやろう」と改変。
- 上記より、ジャギはシンを唆したくだりもフォローされることなく、怒拳四連弾ももちろん無し。
北斗ゲーとしては今のところ申し訳ないがカスと言わざるを。
この先気合の入った原作再現はあるのだろうか。
では無双としてはどうなのかというと
- 敵が少ない上に前述のケンシロウの性能の低さで爽快感? なにそれ状態
- ステージが広大な戦場ではなく迷路。しかもストーリーモードである伝説編では敵の出現が完全にスクリプトで決まっており迷うとやばい。
- 謎解き要素、探索要素がある。しかも異常にめんどい。何故ジャギの石像を壊して回る必要が? 箱を動かして足場を作る謎解きが北斗に必要か?
- ボス敵へのトドメがQTE。ボスの体力ゲージには形態ごとに区切りがあるのだが、QTEをしくじるとせっかく減らしたボス体力が形態ごとのMAXに全快。
- ボスが異常に固く、スーパーアーマーやガードゲージを割る前にこちらの攻撃に割り込まれるのが日常茶飯事。
- 使用不可能ボスの動きが原則的にユニークザコのコンパチ。牙大王と同じ動きを道中の雑魚がやってくる。
- 雑魚のガードすら割れないKINGの南斗獄屠拳。
- 1面2面が致命的につまらない。
- 奥義使うたびにカス当たり、空振りでもカットインと奥義名叫ぶのが想像以上にうざい。
これはちょっと三国5、無印三国3、無印戦国を遥かに下回る無双だと言わざるを。
これもケンシロウが成長すれば多少はマシになるのだろうか。無双的な意味で。