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ゲヱム日々是徒然

No VideoGame. No Life.

TOP25 VIDEO GAME CONSOLES OF ALL TIME "No.20"

SEGA MASTER SYSTEM
SEGA 1987年

マスターシステムは家庭用ゲーム機である。
当時、世を席巻していたNESに技術的には勝るところがありながら、マスターシステムには重要な存在が欠けていた――例えばマリオのような。
しかし、あの音速のハリネズミが5年という歳月の向こうに眠っている間、そのブランド無しにしてNESの2番手として
8ビット機時代を駆け抜けていったのである。それは、Atari2600帝国の崩壊以来の、家庭用ビデオゲーム産業の不死鳥のごとき復活であった。


マスターシステムは、基本的にアーケードゲームのヒットタイトルを家庭に持ち込む機種という位置づけであった。
たとえマスターシステムに、アウトランスペースハリアーのような、セガの輝かしい傑作群を再現するに耐える性能が無かったとしても、
アーケード以外にこれらのゲームをプレイする機会というのは、マスターシステム以外に無かったのだ。
しかし、セガはマスターシステムんとあめに、多くの素晴らしい家庭用オリジナルタイトルをも提供した。
アレックスキッド・イン・ミラクルワールドや、マスターシステムのベストRPGタイトルであるファンタシースターがそれにあたるだろう。
しかし、任天堂の牙城は崩しがたく、サードパーティマスターシステム向けソフトの開発やサポートをすることは無く*1
ゲームソフト自体も非常に緩慢なペースで発売された。
ゲームのリリース間隔が月単位で空くこともあり、それはマスターシステムというハードに対する不満をさらに募らせる結果となった。


マスターシステムの最も意味不明で、どうしようもなくクールだった周辺機器が3Dグラスだ。
大雑把で、大きく、分厚く、重いそれはハタから見ると不細工にみえたかもしれないが、その効果は衝撃的だった。
悲しいことに、マスターシステム本体と同様、3Dグラスもまたスペースハリアー3DやMaze Hunterを含む
半ダースに満たないゲームがサポートするだけに終わり、その効果は過小評価された。


その、どこか偏狭な路線であるにもかかわらず、マスターシステムは非常に根強いファンに恵まれた――否、今も恵まれている。


ありがたいことに、マスターシステムが家庭用ゲームにおけるセガの名をブレイクさせることは無かった。
マスターシステムの犯した失敗の大部分を是正し、任天堂の牙城と彼らの顧客の財布の中身を削り取るGenesisが出現するのは、
もう少しだけ後のことである。

TeamXbox.com 編集長 アンディ・エディ曰く
「1986年当時、2種類の子供がいた。
 NESがそれまでで最もゴキゲンで最高のゲームマシンだと思ったもの。
 そして、それが間違いだと思っていたもの。
 私は後者だった。私は陽気にアレックスキッドファンタジーゾーン、ワンダーボーイ、カルテットをプレイしていた。
 誤解しないで欲しいのは、私はNESが嫌いだったなどということは決して無いということだ。
 ただ、私が布教のために手製のゲームと説明書を作ってしまうくらい、それくらいマスターシステムが好きだっただけなのだ。
 私は、日が沈むまでPhantasyStarはDragon Warriorと比べてどこが良かったかを口論することが出来た。
 そして、日が本当に沈みきったとき、私は家に帰って、私に何週間もの小遣いをつぎ込ませた3Dグラスをセットした。
 今? 家においてあるとも。予備も2セット押さえてある」

原文はこちら

誤訳指摘やツッコミ大歓迎。ですが訳文の無断転載は勘弁してください。

*1:国内においてはテクモの完全子会社「サリオ」がSMS唯一のサードパーティとなり、「アルゴスの十字剣」「ソロモンの鍵」を発売している