ゲヱム日々是徒然

No VideoGame. No Life.

コンシューママシンで同人ゲームをプレイするということ

先日から一般開放されたXNAクリエイターズクラブによるXboxインディーズゲームであるが
オンライン専売とはいえ同人家庭用ゲームの一般ユーザへの流通が実現するなどと
正直XNAという取り組みが始まってからですらウチは信じていなかった。


これまでいわゆるツクール系以外のものとして「家庭用ゲームマシンで同人ゲームを動かす」
というような取り組みがあったかどうか振り返ると

パッとおもいつくのはこのあたりかな。
どれも成功したとは言いがたい。まず作ったゲームをどうやってプレイヤーに展開するかという点で。
きょうび雑誌にコード丸ごと掲載して読者が手打ちというのはいかにも手段がレガシー過ぎる。
ゲームやろうぜ! だけはネット接続でこの点をクリアしていたわけですが
これも優良なアイデアをSCEがアレな買い叩き方をして市販し、
SCEのみが設ける仕組みになっていたのでクリエイターにやさしかったとは言い難い。


翻ってインディーズゲームはどうかというと、
流通手段としてXboxLiveユーザなら誰でもアクセス可能な
Xboxマーケットプレースの1コーナーとして
Liveユーザは確実に目にすることが出来る場所でゲームを公開できるという点が新しい。
XboxLive流通に乗せるためのピアレビューも原則的にXNA会員同士で行うことになっており、
販路を提供するMSは内容自体には基本的に関与しない方針というのも面白い。
(エロにだけはかなり厳しい査定の目が光っているようですが)


その点で言うと昨日ちょっときつい書き方をしたけど
ゲーム内容についての審査がゆるいというのは必ずしも悪いことではなく、
だからこそ忍者のような奇ゲーやsin(serfin)のような
アイデア賞として80ゲイツ支払うに値する小粒ゲーが共存するフシギ空間が生まれるわけですな。
いやウチ忍者はああは書きましたけどそーとー楽しみましたよ?


かくて、PCのフリーゲーム界隈のようなカオスフィールド
XBOX360という家庭用ゲームハード上に登場したというのは実はもっと注目されてもいい出来事だとウチは思う。
サービスインしてから2日間で既にかなりのソフトが公開されており、
ユーザーとしては早くもワゴンの中に手を突っ込んで自分好みのゲームを探すという作業が始まろうとしている。
公開さえしてしまえばかならずマーケットプレース上には載るので
「ネットや自分の机上で誰に省みられることなく消えていく」という事態だけは避けられるのが強みではありますが
そもそもタイトル数からして往々にして「埋もれる」可能性が高そうなこの試み
皆様におかれましてもできるだけ多くのゲームをつまみ食いして
自分に合ったゲームを発掘する喜びを感じていただければとウチは願っております。