ゲヱム日々是徒然

No VideoGame. No Life.

小池おンたいinゴルゴ13

ガチムチのNOBNOB兄貴からトラバが来てたので返礼。


ゴルゴ13」の初期脚本(約20篇)に小池おンたいが関わっているのは有名な話で、
とくに第一話「ビッグ・セイフ作戦」には
「冒頭からパンイチ(白ブリーフ)で窓際に立って葉巻を燻らせる男→ねだるように後ろから近づく娼婦→
 超反応して娼婦に攻撃を加える男→攻撃した相手が娼婦であったことに驚く男→男タイーホ」
という掴みとしては最上級のオープニングにはじまり、読者に謎の男の印象を植え付けた上で
場面が変り、その男についてページの実に5/7近くを説明台詞で埋め尽くす会議を行っている
MI6の秘密会議にシフト……という
「はじめにキャラクターありき」という小池せンせの信念はさいとうプロからの独立前から生きているのだというのがよくわかります。


他にも「音を立てずに後ろに立つな」とか常人には一瞬理解しがたい台詞とか今でこそゴルゴのシンボルといえる「臆病」な一面も
この時点で既に完成されていたりするわけですな。まあこの頃は握手してたり利き腕で腕枕してたりもするわけですが。


ほかにも

  • 小池作品になくてはならない「0号麻薬」が最初に出てきたのはゴルゴ13(第一巻収録の「デロスの咆哮」「バラと狼の倒錯」のどっちだっけ)
    • 催淫麻薬0号だのコカ系アルカロイド催淫剤0号だのこの頃は現実味を持たせようとしているのが伺えますね
  • このころの小池御大は「小池一雄」名義で活動していた
  • 駅馬車の通った町」のプロットをそのまま「子連れ狼」に流用してさいとうせンせと揉めた

などエピソード多数。




ちなみにウチはこの「饒舌で皮肉屋で自信過剰なゴルゴ」をこよなく愛する男の一人であります。