ゲヱム日々是徒然

No VideoGame. No Life.

珍道中!! ポールの大冒険

一番の笑いどころは最初のセガロゴだよな。


さておき、発売前から立ち込めた「駄目な方向に舵をきったセガ」臭を
見事に裏切らないゲームの登場でございます。


まずこのゲームの最大の失敗はデフォルトでツッコミ音声とテロップがONなところ。
オープニングのリンゴネタがまったく面白くないところと音声の演技がカスすぎるせいでつかみに見事に失敗しています。
このゲームの肝はゲームがボケてプレイヤーがツッ込むところなので、
あのテロップの音声はボケを解説するだけの滑り役であり邪魔なのです。


レトロ風な画面の割にいまいちレトロゲームへの愛もセガへの愛も薄味となっており、
せっかく某ノコノコにた亀型敵キャラとかいるのに踏んで死ぬこと(このゲームに踏みつけ攻撃は無い)に対してボケが用意されてなかったり
ゴール地点がいわゆるお城で花火まで上がるのにポール越えネタがなかったり
いまいちボケネタのパンチや配慮に欠けるところが散見されます。、
どうでもいいところに良くわからない仕込みはするのに一番肝心なところで素に戻ってしまう
未熟なリアクション芸人のような感じですね!


ACTとしての出来はどうかというと、これがまた非常に形容し難い出来栄えとなっておりまして、
手抜きだとか雑だとかいろいろ思い当たる単語はあるわけですがどれもこのゲームのの禍々しい魅力を言い表すに適切でなく、
こんな文章を書いている自分もかなり当惑しているわけですがどうしたものでしょうね。
ぶっちゃけ操作感は「銃の撃てる東海道五十三次」という感じで、やや慣性強めのただの横ACTに過ぎず、
挙動も敵配置もレベルデザインもネタ重視に作られているため表面にアクションゲームとしての魅力は無いに等しいと思います。
ゲームとしてはむしろ2週目からが本番で、1週目では存在自体がネタにすぎなかった各ステージのボスたちが
突然超絶強化されてプレイヤーに牙をむきます。


なにぶんACTとしての作りこみがそもそも雑な所為で2週目のこの難度アップ要素はとかくストレスが先攻しがちなのですが
とにもかくにもACT的なやりがいという点に関しては2週目であればそれなりに満足いただけるかと思います。あくまで難易度的な観点に絞った話ですが。




結論




500円という価格設定がある意味ここまで絶妙にはまるゲームというのはめったにみません。
如何せんバカゲーとしてもACTとしても良くも悪くも中途半端で
どう評価してよいかわからないゲームなのですが所詮500円と思えば腹も立たないような気がします。
プレイするときは事前にテロップと突っ込み音声を必ずOFFにしましょう。