ゲヱム日々是徒然

No VideoGame. No Life.

レジェンド・オブ・ゲームミュージック着弾


届きますた。
まだDVDは観てないんですがなかなかいい買い物だったと思います。
一枚ずつウチの寸評をば。

ナムコディスク
 全体的に過去サイトロンレーベルから出たG.S.M.NAMCOと被り気味。
 ただ「ドル塔」「復活」がまとめて聞けるというのがウチ個人的にポイント高し。
 ただ「メタルホーク」入れてほしかったなぁ……


・コナミディスク
 モーニングミュージック! ウチ的にはこれだけで十分です。
 言い換えれば結構チョイスが微妙ってことなんですが。魔獣の王国ねぇ……
 前にグラディウス全曲サントラにも収録されてましたがあれよりも音量上り気味。
 地味に「A-JAX」や「バトランティス」が新録で収録。


カプコンディスク
 見所無。すべて過去の再録。
 というかこのチョイスで「SONSON」が入らないのはどうして?
 どうもウチは初期カプコンのVGMは生理的に受け付けないんですな。すいません。
 せめてCP-1以降のゲームを中心にチョイスしていただきたかった。


・セガディスク
 すでに「セガコン」でやりたいことをやりつくされてしまったかのようで
 今回は比較的マイナーどころを攻めてきましたな。
 ターボアウトラン収録は偉いぞ実に偉い。 ストライクファイターもオーケイだ。


タイトーディスク
 タイムギャルの編集は相当血反吐を吐かれたものと思われます。
 VGMとしてみるべき作品ではないかもしれませんが、LDゲームの金字塔の足跡を
 こうした形で残しておくというのも変化球でウチは好きですな。
 アウターゾーン、メタルソルジャーアイザックIIは共に初CD化……らしいんですが
 ウチはこの二つ、恥ずかしながら稼動しているのを見たことがありません。
 二つともまさしく昔のタイトー音源って感じの鳴り方してるんで結構ノスタルジックな気分になりました。
 あとのは大体G.S.M.TAITOの再録だけですがナイストが全曲新録、サイバリオン
 サントラが既に廃盤なので持ってない人は手に入れてもよろしいかと。ニンウォリもよろしく。
 ココのメーカーは無闇にアレンジばかり出すから結果的に原版の価値が上がるんだよなぁ。


・デコ、アイレムSNKディスク
 期待していたわりにチョイスがちょっとアレですな。
 バーニンラバー、ダーウィン4078が初CD化っつってもうれしくない自分がいるorz
 バーニンラバーはソースの問題もあってかかなりノイズがのっておりますし。
 ただサンダーストームは同じLDゲーのタイムギャルと比べてかなり「聴ける」編集になっております。おすすめ。
 トリオザパンチワラタ


 アイレム系列はすべて初CD化。目玉はやっぱりR-TYPE LEOですかね。
 しかしこれもウチは三面で投げたクチでして、どうにも思い入れが。


 SNK。最後まで不憫でしたなぁ……


ジャレコ、UPLディスク
 今回の目玉。全部オススメ。
 「サイキック5」がやっぱりいい曲ですよ。「忍者くん」も両作品同時収録で
 お得感大幅up。ありがとうありがとう。
 初期ジャレコの大問題作「銀河任侠伝」もしれっと収録。えぐい。


MSXディスク
 SCC版グラディウス! ありがとうありがとうありがとう。
 実機で聴くためのハードルが超絶高かったこれを聴くこともついに叶いました。
 あとの曲も収録CDがあらかた廃盤なので未聴の人にはマジおすすめ。
 惜しむらくはこの調子で「SCC版魔城伝説」「SCC版イーガー皇帝の逆襲」
 「SCC版ツインビー」とかマニアックな音源を収録してくれたら本当に最高だった。
 特に「SCC魔城伝説」はウチも二度しか聴いたことがないんですが超絶最高です。
 SCCメモリアル復刻&新録とかしてくれないかなぁ……


あと、このBOXには「ゲームミュージッククロニクル」という小冊子がついておりまして
内容は薄いながらもウチが崇める大野木宣幸"神"、Yack氏、OGR氏、古川もとあき氏、
デイト〜ナ〜! の中の人、Funky K.H氏など
錚々たる方々の簡易インタビューがついていたりします。
とはいえめっきり表に出てこないTAMAYO氏などのインタビューもあったりしますので
資料的価値は0でもないかな、と。


VGMとは制限の中から生まれた独創性の産物である、とは小冊子の冒頭で
石井ぜんじ氏が述べておられる言葉ですが、VGMに限らず
あの頃、テーブル筐体のブラウン管の中に存在したまばゆいばかりのゲームたちは
みんなそのような制約がなければ生まれ得なかったのではないかとウチは考えています。
プログラム的制約、画面的制約、ゲームを少しでも面白く、そのうえで
機械を欺いてでも表現の幅を広げようとする開発者たち……
あの頃のビデオゲームにはそんな開発者と我々プレイヤーとの「魂のやり取り」が
存在した、そんな時期ではないのかとわしは考えているのですが……考えすぎですね。


同じような商品として「ファミコン 20thアニバーサリー」シリーズもありますので
こちらについてもまたいずれ。