ゲヱム日々是徒然

No VideoGame. No Life.

リッジレーサー 感想


あえて言おう。
産廃であると。


R4 -RIDGE RACER TYPE 4- とか
操作性を大幅に変えたがために賛否両論になったとか
R:RACING EVOLUTION みたいに
なにか新しい事やろうとしてスベっちゃったとかはまだわかる。
リッジじゃないけどレイジレーサーも
やりたいこと自体はわかったし、
志に内容が追い付いてないことも慮ることができた。


だがこの製品未満なリッジは一体何だ。
コースが3つしかないだとか、車種が5種類しかないとか、
そういう話ができる以前の問題。
致命的なのは「走る爽快感が何もない」こと。


美麗なはずのグラフィックは拡大表示*1のためぼやけて見えるし
3DS版に引き続き60fpsを諦めたフレームレートは、その実30fpsすら安定せず、
視界内に他車が複数台入るともう処理落ちする有様。
カーブ中など、火花や煙エフェクトがうるさくなる場面になるとさらに処理落ち倍率ドン。
正直なところ1台しか走らないはずのタイムアタックモードですら余裕で描画が引きつる場面があって
徹底的に没入感がそがれる事態になっている。


3DS版もこれに似た空気はあったけど、
あれは立体視ONの時に
「前方の車がドリフトをはじめたりするとスモークがすごい勢いでこっちに向かってきてなんかかっこいい」
という唯一にして無二の見所があり、この点でかなり救われているところが大きいタイトルなんですが
Vita版にはそういう大手を振ってここがお勧めって言える部分が何もない。
計器類はきっちりドットバイドット解像度で描かれているので綺麗に写ってるけど
そういう話はしてないからね?


ゲーム以外の部分もメニュー画面がスタイリッシュな代わりに読み込みが妙に長いとか
車の性能表示が妙に見づらくて優劣がわかりづらいとか
ゲームの足を引っ張る部分が多く、さらに困ったことにメニュー操作はすべてタッチ強制。
7年も前に出たDSの失敗をいまさら繰り返すのはやめてください。


結論

今VITAを購入しようとしている人がどれくらい居るかはわかりませんが、
このゲームに関しては少なくとも言える事があります。
「やめとけ」
3DS版と比較しても、よくなったところがCPUのインチキが薄まった点程度しか思いつかない。


このリッジを買うくらいなら、
VITAにも対応してるPSPの「リッジレーサーズ2」を選んだほうがよほど楽しめるでしょう。

*1:おそらく表示解像度より小さい解像度でレンダリングし、引き伸ばし表示している